障害幼児通園施設におけるTEACCHプログラム導入の試み : (4)B君の事例
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概要
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TEACCHプログラムをもちいた指導が,一昨年より旭川市内の障害幼児通園施設で行われ,今年からは学園の全クラスに導入されている。本論は,3歳7ヵ月の時に微細脳損傷症候群,自閉的傾向と診断されていたが,現在では,ほとんど自閉性が消失している6歳のB君について,TEACCHの手法を用いて取り組んだ1993年7月から12月までの指導の経過の報告である。この間,対人関係面での広がりや,課題学習では,特に文字学習において積極的な姿勢になるなどの変容が見られた。 TEACCHの個別化されたワークシステムやスケジュールの提示などを取り入れた学習は,B君にとって,自分に合う課題に取り組み,その結果自信や成就感を持つことにつながる点で,有効と思われた。
- 1994-03-10