電極内蔵法(In-dwelling electrode nethod)を用いた歯垢の糖代謝活性の測定
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概要
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電極内蔵法を用いて, in vivoでの歯垢の酸産生過程を検討した。エナメル質小片にのせた水素イオン感受性トランジスタ電極を上顎第一大臼歯頬側部に取り付け, 4日間歯垢を蓄積させ, 電極直上に形成された歯垢に糖溶液を与え, そのときのpH低下カーブを記録した。同一歯垢に糖を5%以上の濃度で与えた場合, pH低下の初期の過程は再現性に優れ, さらに, このpH低下過程を水素イオン濃度(10^^pHM)に置き換えると, その増加はほぼ直線的になり, 歯垢の糖代謝による酸産生過程がより明確に表せることがわかった。以上のことから, この測定法は, in vivoでの糖の酸産生性や抗ウ蝕剤の効果などを評価するうえで有用であると考えられた。
- 東北大学の論文
- 1987-12-01
著者
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