チタン用遠心鋳造機の回転特性について
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概要
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The purpose of this study was to determine the rotational speed and rise time by the centrifugal casting unit for titanium by means of the photo-interrupter circuit. The following results were obtained. (1) The rotational speed and rise time were influenced by either the spring prewinds or mold weight. For example, mounted the small mold (225g) on the centrifugal casting unit, the rotational speed was 20.0 rps at 38 spring prewinds. On the other hand, the large mold (500g), it was 18.2 rps. The rotational speed by the centrifugal casting unit for titanium was twice as fast as that of the ordinary one. (2)The rise time was 0.11lsec at 38 spring prewinds with the crucible (355g) only. When mounted the small or the large mold, the rise time was 0.12 sec or 0.14 sec at 38 spring prewinds, respectively. The rise time by the centrifugal casting unit for titanium was half as short as that of the ordinary One. The centrifugal casting unit for titanium was characterized by the powerful rotation; therefore, its rotational speed was different from the ordinary one.チタン鋳造用遠心鋳造機にチタン融解用ルツボと鋳型をセットし、バネ巻回数を設定し、チタンを融解せずに大気中で鋳造機を回転させた。この時の鋳造機の最大回転数および立ち上がり時間をフォト・インタラプタ回路を応用して測定した。その結果、最大回転数はバネ巻回数と鋳型の重さによって変わり、メーカー指定のバネ巻回数38の場合は、小鋳型(225g)とルツボ(355g)をセットした場合20.Orps、大鋳型(500g)とルツボをセットした場合は18.2rpsであった。これらの値は従来のバネ式遠心鋳造機の約2倍である。一方、立ち上がり時間はバネ巻回数38の場合は、ルツボのみでは0.11secであったが、小鋳型とルツボをセットした場合0.12sec、大鋳型とルツボをセットした場合0.14secであった。立ち上がり時間は従来のバネ式遠心鋳造機の約1/2である。以上のことから、チタン用に開発された遠心鋳造機は従来の遠心鋳造機とは回転特性がかなり異なっていることが分かった。
- 1992-06-00
著者
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