MPD アークジェットシステム試験
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概要
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現在宇宙航行用主推進として電気推進が注目されているが, 実利用実積の面で従来の推進機に較べ立ち遅れている。本研究では, 実搭載用のMPD (Magnetoplasmadynamic) アークジェット・システムを開発するにあたって基礎となる下記の点を明らかにするため, 地上モデルを作り実験を行った。目的として, 1) 10^6回以上の繰り返し作動に耐え得る耐久試験, 2) 繰り返し定常運転時に発生する熱データーの取得, に主眼を置いた。得られた実験結果として, 1) 繰り返し運転を10^5回以上。ただし, 一部の素子については当初の目的の10^6回を達成できた。 2) 繰り返し運転時の熱データーを取得し, その結果得られた熱平衡温度は繰り返し周波数と密接な関係がある事や, 投入電力の約20∿30%が熱損失として発生している事が判った。また, 推進剤の種類・流量によって熱損失に若干の差異のある事も判ったが, 推進剤を変えても繰り返し試験は支障なく行なわれた。
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