尖閣列島の海鳥について(農学科)
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概要
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1.本文は尖閣列島の海鳥の生息状況について述べたものである。2.尖閣列島における海鳥の分布は, 各島によって, その様相を異にする。その起因は各島の地形, 地質, 地物が海鳥の生息を許容する生態的要因を備えているか, どうかにかかっており, 食物は有力な条件にはならない。3.従来尖閣列島から知られた海鳥のうち, アホウドリDiomedea albatrus, クロアシアホウドリD. nigripesはすでに跡を絶ち, その他の海鳥も年を経るにつれて激減している。4.アホウドリDiomedea albatrus, クロアシアホウドリD. nigripesが跡を絶った主な原因は, 羽毛採集のための乱獲と野生化したネコによる加害であり, その他の海鳥の激減は, 漁夫による最近の乱獲が主な原因と思われる。5.尖閣列島は, 琉球近海における海鳥の著名な繁殖地であり, 学術的ならびに資源保護の立場から早急に保護の方策を講ずる必要がある。
- 琉球大学の論文
- 1969-10-01
著者
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