イチハツのモザイク病について(農学科)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1. 1976年那覇市首里当蔵町で採集したイチハツのモザイク病株からウイルスを分離し, その伝染方法, 寄主範囲およびウイルス粒子の形態について実験を行なった。2.本ウイルスは容易に汁液伝染し, またモモアカアブラムシにより非永続的に伝搬された。8科15種植物に汁液接種したところ, イチハツだけに感染した。イチハツ病株は若葉に退色条斑を生じ, 下葉には淡黄色の輪紋および条斑が現われる。3.イチハツ病葉のdip法および部分純化標品のネガディブ染色試料について電顕観察した結果, ウイルス粒子のnormal lengthは, 760nmで, 幅12∿13nmのひも状粒子が検出された。4.本ウイルスはPVY群に属し, iris fulva mosaic virusに近いウイルスと考えられる。
- 琉球大学の論文
- 1978-12-01