肥満者の摂食行動の自己報告による査定
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概要
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自己報告法において, 肥満者には固有の摂食行動が見られるという大橋(1983)の所見が, 標本を違えても認められるかどうかの普遍性を確かめ, 肥満者群の回答分布はほぼ同じであることを確認した。両肥満者群を併せて一群とし, 正常体重者群との比較を行なった結果, 肥満群には, 食べる速さ, 噛み方, 一口の量, 間食回数, 食品の収納場所について望ましくない行動をとる者が多かった。その他の項目でも有意水準には達しないが同様の傾向が見られた。次に減量プログラム前後における肥満者の摂食行動の修正の有無と減量度との関係を調べた結果は, 摂食行動を修正するかしないかにより減量度に違いは認められなかった。この原因に関して, 自己報告という方法自体の問題点と, 行動修正が減量に及ぼす効果の意味について若干の考察を加えた。
- 金沢大学の論文
- 1985-11-01
著者
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