<論文>第二言語・外国語ききとりに関する考察 : より良いききとり教育のために
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概要
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1970年代以降,言語教育において,ききとりに大きな注意が払われるようになっている。現在,ききとりは,受け身ではなく,能動的な行為とみなされている。ききとりの過程で,ききては,話し手の意図する意味を得るため,あらゆる情報を駆使して推測を行い,自分のものとしての意味を構築する。ききとりの過程には,ききとりを助ける要素と妨げる要素がある。教師はききとり練習を行なう時,これらを心にとめて準備すべきである。教室でのききとり練習には,実際のコミュニケーションに使われる四つの要素を取り入れるべきである。それらはふたつの情報処理タイプの,top-down処理とbottom-up処理であり,ふたつの言語機能の,実務機能と社交機能である。しかし, 日本の大学生は,話される英語の音に関してのbottom-up処理の練習と実務的言語使用のききとり練習をより多く必要としている。
- 北海道東海大学の論文
- 1993-10-30
著者
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