西オングル島およびテオイヤ島の植生分布と環境要因
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概要
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1)西オングル島とテオイヤ島の那須・地衣類群落の分布およびその生育に関与する環境要因について調査を行った.2)オオハリガネゴケとムラサキヤネゴケの2種により構成される蘚類群落は,西オングル島で約300の分布地点が確認され,テオイヤ島ではわずか2地点であった.岩石着生地衣群落は,西オングル島にのみ7分布地点であり,いずれも鳥との関連が強くみられた.3)西オングル島の蘚類分布は島西部に集中偏在するが,その原因について考察した.4)蘚類群落の生育地を地形-ドリフトの条件に着目して分けると四つのタイプに区分された.両島を通じてStand type II (西斜面に形成されたドリフト横)の群落が顕著である.5)蘚類群落の大部分は西寄り斜面に発達する.この原因について,西寄り斜面はドリフトの日射による融雪水が,蘚類の生育期間中連続的に供給されることによると考察した.
- 国立極地研究所の論文
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