南極大型雪上車 (SM100S) の開発 III. 車体材料の溶接部低温靭性
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概要
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南極氷床ドーム深層掘削計画用の南極大型雪上車(使用温度-50℃前後)の開発にあたって, 脆性破壊防止の観点より車体用鉄鋼材料の溶接部靭性について調査を行った。-50℃前後の低温環境下で稼働する車両の場合, シャルピー衝撃試験における破面遷移温度が-50℃であり, かつシャルピー衝撃値として20∿29J/(cm)^2のセミキルド鋼, キルド鋼を用いれば脆性破壊を防止できることが経験的に知られている。そこでSS400,SL2N255,STPL380,STPL450の手溶接, (CO)_2溶接(供試鋼の板厚はいずれも約5mm, 溶接は単層溶接)継手部についてシャルピー衝撃試験を行った。その結果, 先の選定基準に従えば, 新雪上車の車体材料としてはSL2N255,STPL450が適当であることを確認した。
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