第30次南極地域観測隊あすか観測拠点越冬隊(1989)宙空系報告
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
この報告は, 第30次南極地域観測隊あすか観測拠点越冬隊宙空部門が, 1989年1月1日から同年12月24日まで, あすか観測拠点において行った超高層研究観測に関するものである。あすか観測拠点では越冬3年目の30次で初めて宙空系隊員1名が越冬することになり, 28,29次の観測を引き継ぐとともに, 新たな観測機器を導入し, 本格的な越高層観測を開始した。観測に関して特記すべきことは, 以下の7点である。1) 30MHzリオメーターを設置し, 通年観測を行った。2) 固定方位及びトラッキングフォトメーターを新設して初めて通年観測を行った。3) 28次持ち込み(かつ持ち帰った)全天カメラを一部改良して持ち込み, 観測した。4) 全天SIT-TVカメラを新設し観測を行った。5) 新たにディジタルデータレコーダーを追加してデータ取得を確実なものとした。6) ULF磁力計のZ成分の故障を修復し, 観測を復活した。7) 太陽活動度が最大級であったため, 興味深い多くの地球電磁気学的現象が観測された。
- 国立極地研究所の論文