第17次南極地域観測隊夏隊(1975-1976)報告
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概要
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第17次南極地域観測隊は隊長芳野赳夫以下40名, うち夏隊は平澤威男副隊長以下10名であった。そのほかに, 国立極地研究所永田所長が南極地域視察のため, フランスの交換科学者としてLAURENT氏が, また, オブザーバーとして運輸省船舶技術研究所の竹沢節雄氏が同行した。1975年12月16日フリマントル出港, 30日氷縁に達し, 1976年1月3日早朝, 昭和基地の北方53海里の地点から第1便を基地へ送った。その後本格空輸が開始され, 2月18日に終了した。その間, 輸送と並行して, 基地建設が行われ, 主としてロケット基地再開に伴う施設整備作業が実施された。2月1日予定通り第17次越冬隊が成立した。船上の観測はおおむね例年通りであったが, 氷海域において, グラビティコアラーによる柱状採泥があらたに行われた。沿岸域においては, 氷河地形, 寒冷生物の生態系の調査, および基準点測量が実施された。また国際磁気圏観測計画(IMS)の第1年度として, 夏期にS-210JAとS-310JA型ロケットの打ち上げが行われ, 実験に成功した。
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著者
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