第20次南極地域観測隊(1978-1980)南極隕石探査隊におけるスノーモービル使用結果報告
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概要
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第20次南極地域観測隊(1978-1980)の隕石探査隊(1979年10月13日-1980年2月4日)において, 探査用およびクレバス帯でのルート工作用として, 日本隊では初めてスノーモービルがやまと山脈およびベルジカ山脈で本格的に使用された。使用されたスノーモービル(ヤマハET250)3台は極地用に改良を加えたもので, 1979年11月上旬から1980年1月上旬にかけての約70日間に裸氷帯やクレバス帯を単車もしくはスノーモービル用に製作した小型組立スキーぞり1台をけん引して総計4300kmにわたり走行し, 行動に支障をきたす故障もなく非常に有効であった。また, 実際面で格納や始動の効果的な手順, 行動中の防寒方法, 改良すべき点など多くの知見を得た。今後の沿岸調査や航空機を使った内陸調査に有効であるとの結論を得た。
著者
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