性格検査への項目反応モデルの適用
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概要
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性格検査の結果の処理に, 従来行なわれてきた古典テスト・モデルにかわって項目反応モデルを適用することを試みた。その結果, 向性と抑うつ性の2つの特性に関して, モデルの適用によって, 古典テスト・モデルでは得ることのできなかった以下の利点が得られることが明らかになった。(1)項目パラメタ値が推定された。この値を利用することによって, 実施する項目に依存しない被験者特性値をもとめることができる。(2)情報関数を利用することにより, 検査の精度を個人ごとに評価できる。(3)重視する特性値の範囲での精度を落とさないで項目を減らすことができる。一方, 得られた結果の妥当性の吟味, 異なる項目を受験した被験者の結果の等化の問題, モデルへのデータの当てはまりの細かい検討など, 多くのことが課題として残された。
- 東京大学の論文
- 1988-02-10
著者
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