推薬の定ひずみ速度引張りでの力学物データの粘弾性解析

概要

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ポリブタジエン系推薬BPT-1の定ひずみ速度引張りでの力学物性データの粘弾性解析を行なった.この結果,この推薬の破断応力σ_b,破断ひずみε_b;最大応力σ_m,これに対応するひずみε_m;降伏応力σ_y,降伏ひずみε_y; ε_y=σ_m/E,同応力σ_Lについて,時間-温度換算則が十70°〜-30℃の範囲で成立つこと,移動係数a_Tは緩和弾性率E_rについても,上記のσ_b,ε_b,ε_m,σ_m,ε_m,σ_y,ε_y,σ_L,ε_Lについても高温部を除いてWLF式で記述できることが明らかにされた.このことは最近破損基準の観点から新しく注目されているσ_m,ε_m,σ_y,ε_m, σ_L, ε_LについてもWLF式による換算の適用できることを示すものである.また,ε_L,ε_yが換算時間に対し,ほとんど一定であるという新しい重要な事実が知られた,この事実は,実際の設計で用いられている破損基準の大部分が最大引張りひずみが一定値に到達することをとっているのに対し一つの重要な支持となり,この基準は単に経験的なものにすぎないのでなく,確たる根拠をもったものとなる可能性があることを示すものである.
宇宙航空研究開発機構の論文