幼稚園児に対する水泳保育の効果(その1)

概要

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1. 1982年4月から. 1983年4月にかけて, 本学附属学が丘幼稚園児について, 泳力, 体格, 体力, 精神発達, 風邪による欠席状況などを調査した。2. 調査対象の園児は. 1981年4月入園. 1983年3月卒園の4才時から6才時までを経過した2年保育児であって, これらの園児は, 園内に設けられた室内温水プールにおいて, 2 ヵ年延85時間にわたり, 水泳による保育指導を受けた。3. 泳力については, 水泳保育を実施した2ヵ年にわたる時間的経過にしたがって, 低年令にもかかわらず, 早期の発達を示しているが, 比較対象とする資料のないため, その発達度を判定することはできなかった。4. 体格については, 全国標準値と比較して, 両者に著しい数値の差は認められなかった。5. 体力に関しては, 信頼できる対比資料と比較して, 敏捷性と瞬発力に, 優位性が認められ, 水泳による効果がやや期待できる。さらに今後の追跡調査によって, その発達の軌跡をみる要がある。6. 精神発達については, 生活習慣の領域において, 本園児は全国標準値に比して, 著しく優れ, 水泳を継続実施した効果と思われる点が認められた。7. 風邪による欠席状況については, 調査の不充分もあって, 現段階では断定しがたい結果となった。
園田学園女子大学の論文
1983-10-20

幼稚園児に対する水泳保育の効果(その1)

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