運動部所属学生の体力について

概要

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1.1980年9月に, 園田学園女子大学・女子短期大学第1年次生に対して, 垂直とび, 握力, 背筋力, 伏臥上体そらし立位体前屈, 反復横とびの6種目について体力診断テストを行なった。2.テストを受けた学生の学科構成は, 次のとお出である。大学国文98, 英文50, 短大家政144, 食物栄養86, 幼児教育207, 国文126, 英文125の以上統計836名。3.対象学生を, 運動経験別にA・B・Cの3群に類別しA群は過去から現在も引き続き運動経験のある者, B群は過去に1ケ年以上運動経験のある者, C群は現在まで継続的な運動経験のない者とした。これらの各群別に, 瞬発力, 筋力, 柔軟性, 敏捷性ともにA・B・C群の順で, 当然予測のとおり運動経験の多寡に応じた数値を示した。しかしながら柔軟性のみは, A群よりB群が上値となり, 検討すべき要点と認められた。4.前項同様の体力要素について, 本学A群と全国抽出学生とを比較して, 筋力は著しく上値にあり, それに反し柔軟性は運動経験のない者を含む全国のそれよりも甚しく低位にある。5.さらにまた同様の体力要素について, 他大学の運動経験学生を対象とする数値と比較した。これについても前項と全く同様の傾向を示し本学A群の柔軟性の劣性は顕著になった。さらに比較対象としたN大学が各要素にわたり, 極めて高い数値を示し注目すべき実態が認められた。5.本学A群が柔軟性において, 極めて低い数値にあることを裏付けるために, 「立位体前屈」の測定値について, 関連の対象と比較した結果, 全く同じ傾向を確認するに至った。
1981-12-30

運動部所属学生の体力について

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