不織布の性能 : 洗剤処理の組合せによる硬軟度, 防皺度について
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概要
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製造会社の異なる市販の不織布2種(各々テトロン100%)をトリクロールエチレン処理では硬くなる傾向を, 石鹸処理では軟らかくなる傾向を示したものについて, この両処理方法を組合せてI, II III, IVの4種とした。 尚IIの処理方法を更にII1, II2として, トリクロールエチレンより始めたものと石鹸処理より始めたものに区別して行った。その結果IIの処理方法を良好と認めたので試料A, Bにこの方法を適用し更にII1, II2をも適用した結果」.)洗濯処理回数の組合せでは, 石鹸処理2回に対し, トリクロールエチレン処理3回の割合が最もよい硬軟度が得られた。2)処理の順序は, 石鹸, トリクロールエチレン処理の何れより始めても両者の間に殆んど差異を認めなかった。3)防皺度は荷重8時間の場合, 8時間放置が最も適当であった。4)試料A, B共IIの処理方法が硬軟度, 防皺度は原試料に近似して極めて良好であった。故にIIの処理方法を衣類管理に適用し, 乾式洗濯即ちドライクリーエングにするか湿式即ち普通の洗濯にするかは布地の性質や人の好みにもよるが, 芯地やその他衣料として使用する場合, 家庭洗濯(湿式)2回に対し, 乾式洗濯(ドライクリーニング)3回位になるような手入保存に留意する事が望ましい。
- 1968-12-20