<論文>入学時の英語力は卒業時にどのように変化しているか : 2つの試験結果を分析して
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概要
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英語科では,入学時と卒業時に各学生の英語力を測定する筆記試験を実施している。この2つの試験の目的は,結果を分析して,指導法の改善に役立てることである。入学時に実施する試験は,Proficiency Test(実力試験)である。その内容は,高校卒業時までの読解・文法・語彙・英作文などの基本的な内容である。卒業時に実施する試験は,GraduationTest(卒業課題)である。その内容は,専門的知識と短大卒業時に必要とされる読解・文法・語彙・英作文などである。2年間の試験のデータの分析から,次のようなことがわかった。1)入学時の英語力は卒業時の英語力に影響している。2)文学史,英語史のような,専門的知識の習得は主にその科目を履修することによってなされるが,学生のもっている英語力も大いに影響しているだろう。今後は,どのレベルの学生も,容易に英語力を向上させ,専門的知識の習得ができるようにカリキュラムの改善,指導法の工夫を試みていく必要があろう。また,自作のテストのみの比較にとどまらず,標準化されたテストとの比較を試みたり,項目分析理論を応用して,より正確に学生の英語力を把握し,テストを改善していくべきであろう。
- 1994-03-31
著者
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