<原著>逆流性食道炎と幽門輪機能不全
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概要
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目的:幽門輪機能不全において逆流性食道炎によく遭遇する.幽門輪機能正常と比較し,胃の形状と肥満より検討した.対象:男性647例(平均58.6歳)・女性413例(平均62.0歳)計1,060例(平均59.9歳)である.方法:幽門輪機能不全の判定は上部消化管内視鏡検査時に幽門輪の完全に機能しないものとし,胃の形状は上部消化管X線立位正面充盈像で造影剤の食道から胃に入り込む線と胃軸との角度とした.肥満は日本肥満学会の基準により,また逆流性食道炎の判定はロスアンゼルス分類による内視鏡所見基準に従った.結果:幽門輪機能不全の逆流性食道炎の発症は幽門輪機能正常の約2倍であり,その発症率は牛角胃様の胃III群では87.75%,肥満では86.67%であった.結語:幽門輪機能不全は牛角胃になるほど,また肥満ほど逆流性食道炎の発症率は高率となり,十二指腸胃逆流にも注目すべきである.
- 順天堂大学の論文
- 2003-03-28
著者
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森近 浩
お茶の水相互クリニック
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橋本 隆之
野木病院
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草野 マサ子
お茶の水相互クリニック
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倉本 孝雄
りそな銀行東京健康管理センター
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林 敬民
林内科クリニック
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稲見 邦晃
稲見内科医院
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高桜 芳郎
高桜内科胃腸科
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倉本 孝雄
あさひ銀行健康管理センター
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