<論文>援助専門職の現任訓練における若干の工夫 : 「4コマ匿名紙上意見交換法」とその利用
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概要
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福祉事務所査察指導員に対するスーパービジョンの研修の内容は,スーパービジョンに関する知識や情報の伝達にとどまらず,同時に自己覚知にむけての手引きであり,体験(情緒を含む)を概念化,共有化,個別化するプロセスの援助もである。スーパーバイズする側の査察指導員,ケースワーカーの行動を細切れにして評価せず,とりあえず全てを受容し,そのことを通してワーカーにクライエントを受容することを教えるものだからである。新任の査察指導員は役割遂行意識にとらわれて不安が高く,「役割上の発言」を抜け出すことができない。内心不安なのではないかと思うがそれを出す場所がないのである。本稿では,1996年8月に実施された新任査察指導員研修において,研修の一環として行ったワークシートの分析を基に,査察指導員の持っている上記のような壁を破らせるための方法について検討を行う。
- 東洋大学の論文
著者
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吉川 かおり
東洋大学大学院社会学研究科社会福祉学
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窪田 暁子
東洋大学社会学部社会福祉学科
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窪田 暁子
東洋大学社会学部児童相談室
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窪田 暁子/吉川
東洋大学社会学部社会福祉学科:児童相談室/東洋大学大学院社会学研究科社会福祉学
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