<論文>子どもの「嗜虐性」の払拭の可能性 : ある「いじめ」事例からの考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
子どもの「嗜虐性」の発生機序を解明しつつ,その「嗜虐性」の払拭の可能性について,一人の「いじめ癖」に悩む中学生(男子)とのカウンセリング経験を通じて探ってみた。私のカウンセリングは操作主義的カウンセリングの批判から生まれた間主観経験にもとづくもので,私はその中学生が自分の「いじめ癖」から脱却できることを願いつつ,主として私の「主観の世界」をdiscloseしていった。彼は私とのカウンセリングに馴染み,自分の「主観の世界」をdiscloseし始めるとともに,ボランティア活動に取り組み出し,やがて自分のよさを確認し,「いじめ癖」を払拭していった。その過程を詳細に考察することで,子どもの「嗜虐性」の払拭の可能性があることが示唆された。そこで私の経験を踏まえて,子どもの「嗜虐性」を払拭するための提言を行なった。
- 東洋大学の論文
著者
関連論文
- 子どもの「嗜虐性」とその払拭の機序 : ある「小動物虐待」事例からの考察
- 子どもの「嗜虐性」と不平等社会の病理 : 「いじめ」発生の背景を探る
- 学校と子ども(子どもの地域生活を考える : より豊かな生活の質を求めて)
- 子どもの「嗜虐性」の払拭の可能性 : ある「いじめ」事例からの考察
- 子どもの「嗜虐性」とその発生機序 : 「いじめ」現象の本質を探る
- 福祉教育・ボランティア学習の理念と実践 : 思いやりの心と教育(記念講演,日本福祉教育・ボランティア学習学会設立総会・第1回大会報告)
- 教育心理学の思想と方法の視座 : 「人間の本質と教育」の心理学を求めて