上古神池島庭園の地割構成
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概要
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庭園の地割構成の基本には自然空間への配慮が見られる. 自然空間は,知覚的な状態空間によって,推論され,その構造が決められる. われわれが庭園を体験する時,状態空間は生起し,逆に言えば,状態空間を操作すれば庭園が構造化出来る. 神池島庭園は上古の人々が祖霊神域を眺め,祭祀する場所として設けられたものである. 状態空間は神池島庭園では視点集合と地物点集合の両者から構成されている. 視点集合のある,視点場所は庭園の足場となり,そこから地物点の「あそこ」の領域である祖霊神域が観察される. 本稿では3つの神池島が状態空間のふるまいに基づいて分析された. その結果,それぞれに特徴的な自然空間が見い出された. つまり3つの遠近法景観がそれらの庭園の間で区別された。
- 岡山大学の論文
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