ニワトリの免疫機能に及ぼす飢餓の影響 ?.液性免疫機能に及ぼす影響.
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概要
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隔日絶食による長期間の飢餓状態におけるニワトリヒナのGRBC及びBAに対する抗体産生能力を調べることにより,液性免疫機能に及ぼす飢餓の影響について試験した. 本試験において得られた結果は以下のようである. (1)絶食期間中,ヒナの体重増加はまったく認められず,強度の飢餓状態にあると思われた. (2)飢餓状態にあるヒナでは,抗GRBC,抗BA共に抗体価が上昇する傾向が示された. (3)血中のγ-グロブリン総量及び産生された抗体中のIgM比率については,対照との間に差が認められなかった. (4)飢餓状態のヒナにより産生される抗GRBC抗体の半減期は,対照に比べ有意に長いことが示された. 以上の結果から,長期にわたる飢餓にさらされたヒナでは,産生される抗体の血中からの消退が遅延し,その結果,抗体価が上昇するものと思われた. これは,抗体産生の亢進によるものではなく,産生された抗体の分解遅延に起因するものと思われた。
- 岡山大学の論文
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