ヴァージニア・ウルフ著『三ギニー』に見る平和主義と「暴力の文化」への考察 : 男達の"fear"と女達の"fear"
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概要
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自由論文30年代に著された『三ギニー』におけるヴァージニア・ウルフの平和主義とは、フェミニズムを基盤にしたものであった。家庭内の性差別から始まり、その構造的・文化的暴力が、そのまま独裁政治体制に発展しているということが、ウルフの発見であった。男達とは違い、女達は "outsider" として、社会・世界の「暴力の文化」に立ち向かい、立場は違えども共に「平和の文化」構築を目指す、という点において、この書は、同様に暴力に満ちた緊張度の高い我々の時代においても、再読する必要性があると確信するものである。The pacifism in Virginia Woolf's Three Guineas written in the thirties developed from her feminism. Woolf's discovery was that Structural and Cultural Violence, bred in sexism at home, was leading to the system of dictatorships in Europe at the time. Woolf insists that being in a different position from men, women, as "outsiders", must eliminate the Culture of Violence in the society and the world. However, she believes that women and men must create "the Culture of Peace" together, and this is why we, in our violent and nervous world today, should read the text once more.
- 大阪女学院大学・短期大学の論文
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