国際的選挙支援活動としての1998年カンボジア総選挙 : JIOG(合同国際監視団)の一員による検証
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概要
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自由論文近年、新しい国際協力の一分野として国際的な選挙支援活動が活発化している。1998年7月にはカンボジアで総選挙があり、この選挙を支援するため様々な活動が行なわれた。筆者は日本政府から派遣され「選挙監視」活動に従事したが、本稿ではそれをもとに国際的な選挙支援活動の現状、課題、論点などを考察する。まず、国際的な選挙支援活動が活発化している背景や、多様な支援の形態について分析。その中で、ここでは「選挙監視」活動に着目する。「選挙監視活動の非包括性」、「選挙監視の評価に対する不正確な解釈」、「選挙支援にかかるバイアスの危険性」、「紛争解決としての選挙支援という視点」、「実務的な不備、不手際」などについて課題、論点を指摘した。International electoral assistance has been activated recently as a new field of international cooperation. Cambodian election in 1998 was one of the important cases of this activity. Taking into account my experiences as an international election observer in Cambodia, I discuss problems and difficulties regarding international electoral assistance. The first part analyzes backgrounds and typology of international electoral assistance, and the second half deals with five specific problems found in the election observation activity in the Cambodian election.
- 大阪女学院大学・短期大学の論文
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