被服構成学におけるPersonal Computer活用の研究 (第5報) : 基本型ブラウス自動作図プログラムを中心に
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概要
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現在、被服構成学における教育において、教育界、アパレル産業界などに卒業生を送り込むためには、コンピュータとのかかわりは不可欠なものとなっている。特に衣服設計の面では、図形をベースとする図形処理の基本的な知識は勿論のこと、アパレル工学の学習も要求される時代となっている。さらに近年はファッション界における多様化、個性化、高級化などの需要に対する対応、消費者ニーズへの対応による価値観の変化などにより、アパレルCADの活用はさらに重要となっている。そこで、今回はすでに発表した胴部原型・袖部原型にもとづき、体型の欠点をカバーし、補正が少なく、多くの人に適合し、美しく着やすい服、という諸点を前提として、短時間で簡単に作図できる基本型ブラウスの自動作図プログラムに関して発表した。今回のプログラミングの作成は、前回までのN88 Basicによるプログラミングとは異なり、Windowsで起動するパターン・メーキング・ソフト(Super α)のマクロ機能を利用して、これらのプログラミングについて検討を加えた。 被服構成学実習においても、人体計測から基本型ブラウスの作図完成まで、コンピュータを導入することにより、作業時間が驚くほど短縮された。そして種々の条件によって起こり得るデータを用いて種々の作図を試み、着用試験をおこなってみたが、いずれも、その適合性に問題はなかった。このようにパーソナル・コンピュータを被服構成学の授業における教具として利用することは、情報処理・情報保存・作業時間の合理化など、種々の点で大変有意義であり、今後もさらに研究を進めてゆきたいと考えている。
- 大阪樟蔭女子大学の論文
- 2004-03-06
著者
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