粉末核四極共鳴ゼーマン効果測定用装置と測定例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
粉末試料を用いた核四極共鳴吸収 (NQR) とそのゼーマン効果の測定装置について、NQR用に改良した発振器と信号積算平均化装置といった主要な部分は電子回路にして図示している。 この方法は、 これまで核スピン 3/2 を持つものによく適用されてきたものであるが、 さらに、 核スピン 5/2 の場合でも精度よく適用できることが明らかになった。 しかし、 その場合、 電場勾配の非対称定数ηが大きいものには適用できないこともわかった。 核スピン 3/2 と 5/2 について、 吸収波形からηを求める式と実例を示し、 この方法による測定結果を一覧表にした。An experimental instruments for investigating the Zeeman effect on nuclear quadrupole resonance (NQR) using powder specimens is illustrated as electric cir-cuits for the main parts of the system, such as the oscillator and the signal averager modified for NQR. The method has been well applied in the case of nuclear spin of 3/2.Moreover, it was clarified that the method could be sensitively applied in the case of nuclear spin of 5/2, however, it was unavairable for a large asymmetry parameter of field gradient (η). The expressions and applications for estimating η from wave forms of the ab-sorption lines and examples are shown employing the cases of the nuclear spins of 3/2 and 5/2.The results obtained by this method is summarized in a table.
- 宮崎大学の論文
- 2000-03-31
著者
関連論文
- 核スピン5/2におけるパウダーゼーマンNQR吸収線の波形計算とコンピュータ・シミュレーション
- 生活環境教材研究(II)「ミニチュア風洞の作製とシミュレーション実験」
- 粉末核四極共鳴ゼーマン効果測定用装置と測定例
- 核四極共鳴において試料コイルの充填係数を最大にする一つの方法とその適用例