英語の照応関係とその局所領域 : その再帰代名詞の指導への応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
「…実際に目に見える言語は,われわれが考えたり話したりするときに行われる目に見えない意味構築の,氷山の一角にすぎない…」(Fauconnier (1997)),という言葉の通り,英語の文章を読むには,様々な推論を働かせて,言語に直接表れてはいない背後の関係を読み取り,意味を構築していかなくてはならない。とりわけ,文の主語や目的語という名詞の意味の適切な解釈はとても重要な作業である。名詞の指示については,照応関係(anaphoric relation)として,従来,多くの研究がなされているが,生成文法(Generative Grammar)においては,この現象は,束縛理論(Binding Theory)として扱われている。本稿の目的は,束縛理論の説明する照応関係とその局所領域の知見を参考にして,再帰代名詞の振る舞いを整理して,英語の指導上の資料を作成することである。
- 愛知教育大学の論文
- 2002-03-29