英語教育における文法指導とコミュニケーション指導 : 乖離と相補
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概要
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文法指導とコミュニケーション指導は、日本の英語教育においては二律背反的に受け取られ、伝統的には前者が、最近にいたって後者に教育の焦点があてられている。海外の外国語教育現場でもこの点は議論の対象になっているが、日本ほど二者間の乖離は見られない。翻訳主義を支えてきた文法指導と「国際的日本人」への標榜に後押しされた会話ブームの中でのコミュニケーション指導は、まるで敵対する二要素のような構図を作ってしまった。本稿では、明治期の外国語教育の導入以来、どういった経緯を経て文法教育とコミュニケーション教育が今日の位置づけを持つに至ったかを検証し、外国語教育の柱であるこの二者の有機的関連性について考えてみたい。なお、本稿での「文法」は一般的学校教育で行われる学校文法を指す。
- 神戸松蔭女子学院大学の論文
- 2000-03-21
著者
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