大気中の小イオン濃度と気象要素との関連(B. 生活科学)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大気中における小イオン濃度は大気汚染物の濃度とは逆に, 昼間は通常低濃度となるのであるが, 日によっては昼間かなり高濃度となる日があることが観測された。そこで1975年5月から1977年11月の期間におけるこのような日33例について, それらの日の気象要素との関連をしらべた。又, 同じ期間中で昼間小イオン濃度の非常に低い日33例について, 高濃度の日と比べ気象要素にどのような特徴的な差異があるか検討を行なった。その結果, 昼間小イオン濃度が高い日は風向が北寄りの日に多く, 気圧配置に関しては, 大陸高気圧におおわれた日(あるいは冬型気圧配置の日)および日本海付近の移動性高気圧におおわれた日が約半数を占めていることが認められた。又, 昼間小イオン濃度が非常に低い日は風向が南寄りの日に多く, 気圧配置は, 温帯低気圧が近づいた日, 前線が近づき或いは停滞している日, および太平洋高気圧におおわれた日(あるいは夏型気圧配置の日)が約半数を占めていることがわかった。その他, 日平均風速, 日平均気温に関しても若干差異が認められた。
- 京都府立大学の論文
- 1978-11-30
著者
関連論文
- 住宅における自然換気量及び大気浮遊粉塵濃度の測定(B. 生活科学)
- 風船法による住宅の自然換気量の測定(B. 生活科学)
- 住宅の内外における大気浮遊粉塵の季節変化(B. 生活科学)
- 方位別大気浮遊粉塵収集装置の製作とその応用(B. 生活科学)
- 住宅の内外における大気浮遊粉塵の挙動(B. 生活科学)
- 除湿機運転による除湿効果に及ぼす室内装材からの放湿の影響について(B. 生活科学)
- 住宅の調温作用に及ぼす壁材料の熱特性の影響について-4-木質パネル壁住宅における調温作用
- 大気中の小イオン濃度と気象要素との関連(B. 生活科学)
- 大気イオン濃度とオキシダント濃度との関係について(第 2 報)(B. 生活科学)
- 大気イオン濃度とオキシダント濃度との関係について-2-
- 大気イオン濃度とオキシダント濃度との関係について(第 1 報)(B. 生活科学)
- 木造プレハブ住宅の室内気候に関する研究(B. 生活科学)
- 大気汚染濃度におよぼす風速の影響について(B. 生活科学)
- 京都タワー付近における大気汚染の観測とその解析(B. 生活科学)
- 電気掃除機の真空度-風量図を解析するための一方法(B. 生活科学)