〔第 1 篇〕培地置換培養法の基本的実験(培地置換培養法による諸種結核化学療法剤の静菌作用の検索)
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概要
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試験管内に於いて結核菌をそのまま培養しながら, 培地のみを一定期間毎に置換してゆく方法を考案し, 培地置換培養法(以下置換培養法)と命名した。その主たる目的は, 静菌力試験の為の培養中に力価が変化する恐れのある薬剤の, より精確な試験管内静菌力を知る事である。基礎実験として, INHを被検薬剤として, 下記3種の置換培養法を比較検討した。(1)遠心沈澱を行なつた沈降管内置換培養法。(2)遠心沈澱を行なわない沈降管内置換培養法。(3)シリコン被覆スライド培養法による置換培養法。その比較検討の結果, 3方法に於ける成績はほぼ一致し, 3方法の内シリコン被覆スライド培養法による置換培養法が, 最も操作が簡単で且つ置換培養法に最も適した方法である事がわかつた。
- 京都大学の論文
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