古典印画法に関する研究 ( 1 ) : サイアノタイプについて
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概要
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1842年に英国のSir John Herschelが発明したとされるサイアノタイプについて概説し, クエン酸鉄アンモニウム(緑色塩)とフェリシアン化カリウムを感光剤とするサイアノタイプの, 主に感度, コントラスト, 画像濃度に影響を及ぼす因子について調べた。その結果(1)クエン酸鉄アンモニウム量の増加は画像濃度よりも感度とコントラスト増加に大きく寄与する。(2)フェリシアン化カリウム量の増加は著しい感度低下と最大濃度の増加を引き起こす。コントラストの変化はほとんどない。(3)重クロム酸カリウムの添加は感度を低下させるだけでコントラストをほとんど変化させない。ことがわかった。
- 九州産業大学の論文
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