蜘蛛流大工棟梁横田氏の鬼板絵様について : 横田家大工文書の研究(8)
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概要
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蜘蛛流大工棟梁横田氏の鬼板絵様を分析した結果、以下のことを明らかにすることができた。横田氏の建築作品にみる鬼板は、資料数が少なく、その絵様の変遷を把握することは困難であったが、少なくとも雲水の意匠が主流であったことがわかる。しかし横田家大工文書における鬼板の資料数は比較的多く、これを分析すると、鬼板鰭の意匠は第1期に渦巻・流水および菊葉、第2期に雲水、第3期に渦若葉、第4期に再び雲水が主流であったことがわかる。また横田氏の鬼板を評価すれば、その意匠には独自性があまりみられず、公刊された大工雛形書を手本にして鬼板絵様をデザインしていたと考えることができる。
著者
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