ターミナルケアにおける間主観的体験
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概要
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科学的な操作によって生命が生み出される現代においても、人間は「死」を避けることはできない。尊厳ある最期を迎えるために、患者が必要とすれば精神医学的あるいは臨床心理学的な援助の行われることが一般的となってきたが、そこにおいて焦点付けられる内容や用いられる技法は非常に個別的である。今回、筆者は患者が死を迎える前にごく短期間に終結したターミナルケアを経験した。この過程に示された心性、取り扱った問題には、ターミナルケア特有の配慮を要したものの、中高年期の心理療法との共通性が見出された。心理療法における「終結」をめぐるターミナルケアの特殊性と普遍性をそこにおいて経験される間主観的体験を通して検討した。
- 大阪樟蔭女子大学の論文
- 2004-01-31
著者
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