<研究ノート>旅行取扱額の推移と集中度 : 主要旅行業者50社の旅行取扱額データによる実証分析
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概要
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本稿では,1993年から2001年までの主要旅行業者50社旅行取扱額データに基づき,国内旅行取扱額と海外旅行取扱額の時系列的推移を明示し,分析期間中の集中度指数を累積集中度とHHI(Hirschman-Hirfindal lndex)から導出した。取扱額の時系列的推移をみると,国内旅行では,10月期ピークが次第に平準化し,7〜8月期に移りつつある。海外旅行の取扱額の変動係数は相対的に大きく,季節性に影響されやすい。またY2K問題や同時多発テロの影響により海外旅行取扱額は大きく減少した。旅行市場の累積集中度指数をみると,上位旅行業者への集中度が高まり,寡占化が進んでいる。しかし,国内旅行市場ではHHIが低下しており,主要50社内では競合化により,取扱額シェアの分散化がみられる。
- 奈良県立大学の論文
- 2002-07-10
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