新潟県のナナフシ目昆虫
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概要
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新潟県のナナフシ類は,これまでに1科3属4種の棲息が記録されているが,その分布像は未だ明らかではない。この度,筆者が採集・調査した記録を報告し,また新潟県のナナフシ類について樋熊(1973)が報告しているので,その記録も加えて分布像を描いてみた。本種群は単為生殖によって繁殖する種が多く,エダナナフシやナナフシモドキは雄個体は知られているが,本州北部でのオス個体の採集は稀(岡田1990)とされている。また翅を有するシラキトビナナフシとヤスマツトビナナフシは,オスは自然から採集されておらず,オスの存在は未知(岡田1990)としている。ここでは,新潟県におけるナナフシ類の分布像と胎内昆虫の家の元館長大橋賢由氏が北蒲原郡黒川村で採集した成虫が産卵した卵から飼育した中で発見されたナナフシモドキの成虫と野外で採集されたヤスマツトビナナフシの雄成虫の知見を紹介したい。
- 2001-03-10