<研究報告>記述民族学方法による更年期女性におけるヘルスプロモーション行動についての検討
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概要
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更年期女性5名に面接調査を行い, そのヘルスプロモーション行動と影響する因子について, 記述民族学的方法により検討した。その結果, 食事, 睡眠, 休息などを意識して良好な状態へと努力している一方で, 更年期障害症状があっても受診行動に結びついていなかった。また, 更年期障害症状が強くても, 仕事や家事をこなしている状況が窺えた。これは, 自分自身を健康だと認識していること, 受診よりも仕事や家事を優先させ苦痛に耐えていたこと, 受診のきっかけがなかったことなどの影響が考えられた。対象には, 自ら体調不良の原因を分析し克服しようとする姿勢が認められ, 何らかのヘルスプロモーション行動をとることができていた。このようなセルフケア能力を高め, さらに健康を探究できるよう, 更年期女性に対するヘルスプロモーションシステムが必要である。
- 名古屋市立大学の論文
著者
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古田 恵子
名古屋市立大学病院産科病棟
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古田 恵子
名古屋市立大学看護学部(母性看護学)
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松下 美恵
名古屋市立大学看護短期大学部
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大村 いづみ
名古屋市立大看護学部
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大村 いづみ
名古屋市立大学看護学部(母性看護・助産学)
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大村 いづみ
名古屋市大 看護 (母性看護・助産学)
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松下 美恵
名古屋市立大学看護学部(母性看護学)
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大村 いづみ
名古屋市立大学看護学部
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