大阪府内におけるグループホーム(精神障害者地域生活援助事業)の現状と課題
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概要
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精神病院での社会的入院の解消を図り地域での自立生活を支援していくためには, まず, 住まいの確保が必要であり, 生活訓練施設や福祉ホームとともにグループホームの整備が進められている。本論分は大阪府内のグループホームの現状と課題について分析, 検討したものである。府内でのグループホームの整備は, 他の精神障害者社会復帰施設に比べれば比較的進んでいるものの, 設置主体が医療法人中心であり利用者も当該医療機関利用者に限定される傾向があること, 設置場所が地域に遍在していることなどの問題がみられた。また, 退所理由として再入院比率が高いことも問題点として明らかになった。今後, グループホームの整備を進めるためには, 施設基準や設置・運営主体要件, 利用方法, 利用者要件等の緩和を行い, 住まいの場にふさわしい環境整備を整えていくことが必要である。
- 大阪体育大学の論文
- 2001-03-22
著者
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