<事例報告>ナイチンゲール看護論の実践方法論の確認 : 充実感の得られた自己の看護過程から
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概要
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「ナイチンゲール看護論」を使った学生最初の看護実習で, 看護できたという実感をもつことができた。その理由を分析しナイチンゲール看護論に基づく看護実践方法論を確認することを目的とし, 実習記録を基に看護の原基形態に沿った看護過程のサマリーの作成, 印象に残った看護場面のプロセスレコードの客観視により看護の特徴を振り返った。その結果, 「対象に知的な関心を注ぐ」「心のこもった人間的な関心を注ぐ」「実践的, 技術的な関心を注ぐ」という三重の関心という看護の枠組みを使っていることがわかった。そのために看護により, 患者の持てる力が拡大されることを実地に体験でき, 看護できたという実感が得られたということがわかった。