高齢者の福祉サービスにおける権利擁護のあり方について : 成年後見制度導入に関する検討
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概要
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現在わが国は,世界でも類をみない急激なスピードで人口の高齢化が進行している。そのため,高齢社会における社会保障の財源を確保し,安定した介護サービスを提供する切り札として,公的介護保険制度の導入が検討されている。その一方で,障害者の社会参加と自立を具体的に保障するため,従来の民法上の禁治産・準禁治産制度に代わる,障害者の権利擁護を新たな成年後見制度を法制化する動きも出てきている。障害者に対する権利擁護の動きの活発化と合わせ,従来はなかなか取り組みが希薄であった高齢者に対する権利擁護についても,その現状と問題点を整理し将来展望を見据える必要性が高まりつつあるものと思われる。本研究は,公的介護保険制度の導入をふまえ,高齢者の福祉サービスに連なる具体的な権利擁護の実現に向けた現状の問題点と,検討課題を整理したものである。
- 日本赤十字秋田短期大学の論文
- 1998-03-31