高齢者の居住環境改善におけるソーシャルワークの枠組みに関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
在宅福祉サービスの充実が叫ばれる中,人的,物的なサービス供給体制の問題については,研究対象として盛んな議論が行われている。しかし,サービス利用者である高齢者の日常生活の場である居住環境改善の問題は,主に建築学や家政学の分野として研究され,社会福祉分野での検討の機会は非常に少ない。高齢者のよりよい居住生活の継続のためには,在宅福祉サービスの検討に,居住環境改善の視点を含めることが求められる。その必要性を検証するとともに,居住者・福祉サービス利用者としての高齢者の意見を反映させ,他の在宅福祉サービスの供給をも視野に入れたソーシャルワークとしての総合的検討が求められる。本研究は,これらの基礎的な問題点の整理と,居住環境改善におけるソーシャルワークの必要性を示唆する視点を整理したものである。
- 日本赤十字秋田短期大学の論文
- 1997-03-31