心理学における神経線維 : バイオサイコロジー史(2)
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概要
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本稿では19世紀後半に得られた生理学的知見のうち神経線維を取り上げ,これが当時の欧米および日本の心理学においてどのように扱われたかについて論じた。Wundtの『生理学的心理学綱要』(1874年初版)を初めとした海外の心理学書を概観したあとで,明治年間に発行された日本の心理学書のうち7冊を資料として取り上げ,生理学的心理学を支える背景となった生理学的事実について調べた。初めは日本の心理学者も神経の構造や機能について学ぶところが多く,それが心理学において果たす役割についても語っていた。だが,20世紀に入ってニューロン説など細かい学説が出てくる頃になると,日本では心理学書において神経に関する新しい知見が紹介されなくなった。
- 山野美容芸術短期大学の論文
- 1999-02-25
著者
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