<原著>新古典主義期における人体とヘアスタイルのバランス表現の特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ヘアスタイルは,毛髪を素材にして創りあげられた造形作品である。毛髪は人体の一部でありながら,時代の流れと共にさまざまに変化し続けてきた。人々は,変化する時代の美意識を表現するために,容易に変形することのできない人体の代わりに,衣装とヘアスタイルを最大限に利用してきた。そして時代の美意識は個性の奥底に大きく滲み込み,それを大きく時の色に染め上げて行く。それはまた時折加速度をつけることがある。1789年はヨーロッパにおいて,非常に重要な年であり,ファッションの分野でも,鮮やかな変化を見せる年であった。ひとつの時代の中で,様式-スタイル-が明瞭になりはじめると,そこにはルールと制限が生まれる。その中でも,美しさは個人によって表現され,さらには,美の表現の変化を生み,次の美式へあゆみ始めるのを見ることができる。今回は,その制約の中での美意識の変化と,その表現の方法について考察する。
- 1997-03-25
著者
関連論文
- 3Dヘア・シミュレーション・システムの構築 : 美容視覚教育での必要性に着目して
- 「CONTRAMAO;コントラモン:」 : 毛髪造形と芸術
- 学生による2004年ヘアスタイル市場調査
- 学生による2003年ヘアスタイル市場調査
- 学生による2002年ヘアスタイルの市場調査
- 2005年東京ヘアスタイル市場調査
- 学生による2001年ヘアスタイルの市場調査 : 美容教育的効果と問題点
- 美容表現における黄金分割の応用
- 美容界におけるパッチテストの重要性(I)
- 頭髪の生理及び薬理(II) : 頭髪の洗浄に関する研究(I)
- 頭髪の生理及び薬理(I)毛幹の特徴に及ぼす年齢の影響
- アール・ヌーヴォー期の人体とヘアスタイルにおけるバランス表現の特性
- 新古典主義期における人体とヘアスタイルのバランス表現の特性
- 肖像画におけるヘアー・スタイルのバランス
- アール・デコの線,形,素材感を反映したヘアー・デザインの制作