<原著>アール・ヌーヴォー期の人体とヘアスタイルにおけるバランス表現の特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
長い歴史の中,ヘア・スタイルは服飾と深く関係しながら,それ自体強い主張を持ち激しく変化しつづけ,人間に最も密着したかたちで,その時代を反映してきた。そのヘア・スタイルと服飾の作り出すハーモニーとシルエットは,造形的に同時代の人間の感情や心理に訴えるため,何らかの必要条件をもつことになる。それは,ラインのもつ表情やマッスのもつ量感であったりする。19世紀末から20世紀初頭のヨーロッパにおいて花開いたアール・ヌーヴォー様式は,純粋芸術から応用芸術まで広い分野においてその特徴を見ることができる。ヘア・スタイルや服飾においてもそれらの影響を顕現している。本論では,その影響を与えたであろうと思われる芸術作品などのもつ特徴をヘア・スタイルやファッションのそれと比較し,その共通性について考察を試みた。このことによって,作品のイメージ形成と表現の過程に一つの視点と方法を見つけ出したい。
- 1996-03-25
著者
関連論文
- 3Dヘア・シミュレーション・システムの構築 : 美容視覚教育での必要性に着目して
- 「CONTRAMAO;コントラモン:」 : 毛髪造形と芸術
- 学生による2004年ヘアスタイル市場調査
- 学生による2003年ヘアスタイル市場調査
- 学生による2002年ヘアスタイルの市場調査
- 2005年東京ヘアスタイル市場調査
- 学生による2001年ヘアスタイルの市場調査 : 美容教育的効果と問題点
- 美容表現における黄金分割の応用
- 美容界におけるパッチテストの重要性(I)
- 頭髪の生理及び薬理(II) : 頭髪の洗浄に関する研究(I)
- 頭髪の生理及び薬理(I)毛幹の特徴に及ぼす年齢の影響
- アール・ヌーヴォー期の人体とヘアスタイルにおけるバランス表現の特性
- 新古典主義期における人体とヘアスタイルのバランス表現の特性
- 肖像画におけるヘアー・スタイルのバランス
- アール・デコの線,形,素材感を反映したヘアー・デザインの制作