中国東北部,都市と農村における食事摂取状況
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概要
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近年の社会環境の急速な進展に伴い,日本人の生活スタイルや生活意識が変化している。家族団らんの薄らぎつつある食事形態,季節感の乏しい副食中心の食卓と食生活も著しく変容している。今回,北海道と緯度,自然環境の類似している中国東北部,黒龍江省の都市ハルピン,および同省内の3つの農村で児童を中心とした食事摂取状況および摂取食品の調査を行った。その結果,日本で増加している児童の孤食,欠食は都市部,農村部ともに非常に少なかった。また,食事の内容も米や小麦粉でつくられた多種類の主食と旬の野菜中心の副食を摂取していた。ここでは,一日の摂取食品数および食品群について,農村部および都市部を高・低所得層に分けた,3グループの調査結果について報告する。
- 2002-10-01