<論考・研究ノート>陸西星和他的<<老子道徳経玄覧>> : 明代的<<老子>>研究之六
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概要
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陸西星は15世紀明の時代の文人であり,道教の内丹東派の創立者といわれる人でもある。『老子道徳経玄覧』は彼の『老子』に対する解釈著作である。今まで,陸西星の生涯について明らかにされたとは言えない。『老子道徳経玄覧』についての専門的な研究論文は,筆者の知る限り,ほとんどない。本論はまず陸西星の生卒年について検討する。通説の「1520-1606」説と現存文献の矛盾点を指摘して,彼の生年は1506年前後と推論している。その上で『老子道徳経玄覧』の成立時期,成立の背景,使用の版本,その内容および特色について考察する。本論は筆者の一連の「明代の『老子』研究」の第六篇である。
- 2003-03-20