消極的クラスの攻め方
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概要
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外国語を教える時,特に日本人の学生の場合は,自然で流暢な英語の話し方を教えるのが最も難しいかも知れません。この論文では,学生に自然な英語を話し始めさせる教授法の研究として演劇的技術を導入した例を実践報告します。外国語を話そうとする人は,人の前で演じようとする人と同じように,恥の意識や自意識過剰からくるストレス,そして間違いを恐れる気持ちによって,上達が妨げられていると言えましょう。しかし,俳優はそのような障害を,ある技術的な訓練によって簡単に乗り越えます。クラスでも,そのような演劇の技術を使う事によって,学生もすぐに英語で話す事が苦痛でなくなるでしょう。教師が文法と翻訳を教える事に集中すると,学生は読み書きの基礎はしっかり作れますが,この方法に頼りすぎるので話す事ができません。そんな場合も演劇的な練習問題によって,その障害が除けまので,学生はやがて柔軟で自発的な英語を話せるようになるのです。