輸送および放流過程の異なるニシン稚魚が受けるダメージ : 行動の変化, 体成分の変化および耳石障害輪形成
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概要
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ニシン種苗が輸送過程や放流過程で受けるダメージを明らかにするため,直接放流群と中間育成後放流群の 2 群を同日放流した。種苗の輸送後や放流後には成長の停滞,トリグリセリドの急減や酸性プロテアーゼ活性の急増および耳石障害輪形成が認められた。放流初期には遊泳水深帯や摂餌行動に異常が観察された。種苗のダメージの回復までに,輸送は 5 日前後,放流は 10 日以上を要した。耳石障害輪形成率の顕著な違いから直接放流群は中間育成後放流群に比べより強いダメージを受けたことが示唆された。
- 2012-09-15
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