中毒疹様皮疹, 多クローン性高ガンマグロブリン血症, 骨髄浸潤を伴った angioimmunoblastic T-cell lymphoma の1例
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概要
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症例は85歳男性。約1ヵ月前に掻痒を伴う爪甲大までの紅斑が腹部に生じ,その後全身に拡大,倦怠感,微熱を伴うようになり受診。皮膚生検でも特異的所見を認めなかった。血液検査上,軽度の貧血,多クローン性高ガンマグロブリン血症,CRP,ESR,S−IL2−Rの上昇を認めた。HTLV−1は陰性であり,EBVも既感染パターンであった。CTにてサイズは小さいものの全身性の多発リンパ節腫脹,軽度脾腫を認めた。鼠径部リンパ節の病理組織では,正常なリンパ節構造は破壊され,CD4・45RO陽性の中型異型リンパ球が樹枝状の血管増生を伴いながらびまん性に増生していた。また同部位より提出したリンパ節組織のサザンブロット法ではTCR−Cβ1遺伝子のクローン性の再構成を認めた。骨髄穿刺においても同様の腫瘍細胞の浸潤を認め,angioimmunoblastic T−cell lymphoma(stage IV)と診断した。
- 2011-09-30
著者
-
山崎 修
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚・粘膜・結合織学
-
山崎 修
東京大学医学部腎臓内分泌内科
-
山崎 修
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 皮膚粘膜結合織学
-
山崎 修
十三市民病院
-
山崎 修
大阪市立十三市民病院外科
-
藤田 淳史
岡山大学大学院医歯学総合研究科皮膚・粘膜・結合織学分野
-
岩月 啓氏
岡山大
-
鈴木 大介
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚・粘膜・結合織学
-
岩月 啓氏
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 皮膚粘膜結合織学
-
岩月 啓氏
岡山大学
-
野村 知代
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚・粘膜・結合織学
-
辻 和英
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚・粘膜・結合織学
-
藤井 一恭
岡山大学大学院医歯学総合研究科 皮膚・粘膜・結合織学
-
鈴木 規弘
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 皮膚・粘膜・結合織学
-
岩月 啓氏
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚・粘膜・結合織学
-
岩月 啓氏
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 皮膚・粘膜・結合織学
-
岩月 啓氏
岡山大学大学院
-
辻 和英
岡山大学医学部・歯学部附属病院皮膚科
-
岩月 啓氏
岡山大 大学院
-
岩月 啓氏
皮膚科学教室
-
藤井 一恭
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学分野
-
大野 貴司
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学
-
山崎 修
島根県雲南市教育委員会社会教育課
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